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会計_Ver01. _「製造売上原価管理- 財務会計と管理会計はなぜズレるのか- そして企業が「ひとつの数字(One Truth)」を見る方法」

  • shigenoritanaka3
  • 3月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月9日

 2026/03/01

 

どーもです。いや~暖かくなってきましたね。(でもまだ風は強いですが)

まとまった雨が降って水不足解消となるかと思いきや、中々ですね。。。

さて、今回は製造原価についてのお話です。

 

 はじめに

会社の中には、本来ひとつであるべき数字が「三つ」存在することがあります。

  • 経理が出す“財務会計の数字”

  • 現場が管理する“プロジェクト別の数字”(管理会計に近いがちと違う数字)

  • 経営者が見たい“実態に近い数字” 

 

同じ会社なのに数字が合わない。

これは誰かが間違っているのではなく、そもそも世界観が違うからです。

 

財務会計は「縦の世界」

財務会計は、月次・四半期・年次といった“期間”で数字を合わせます。

  • 在庫増減計上

  • 引当金計上

  • 標準原価を実際原価に洗い替え

  • 税務・銀行・監査対応

目的は会社全体として外部に正しい数字を出すこと。

そのため、プロジェクトの途中経過とは一致しないのが普通です。

 

管理会計は「横の世界」

管理会計は、プロジェクト・製品・顧客といった“横の軸”で数字を合わせます。

  • 工数

  • 外注費

  • 材料投入

  • プロジェクト別利益

目的はプロジェクト単位の経営判断と改善。

そのため、財務会計の数字とはズレます。

 

 中堅企業で起きる「数字の三国志」

多くの中堅企業では、

  • 財務ソフト(経理用)

  • 生産管理システム(現場用)

が完全に分離しています。

 

■   その結果:

  • 経理 → 財務会計の数字(正確だが現場とズレる)

  • 現場 → Excel のプロジェクト管理(実態に近いが制度的でない)

  • 経営者 → どれを見ればいいか分からない

One Truth(ひとつの真実)が存在しない状態になります。

 

では、どうすれば「ひとつの数字」を作れるのか?

結論はシンプルです。

 

**期中は「標準レート × 実績工数」を全員が使い、

期末に「実際レート」で洗い替える。さらに、プロジェクト別引当も反映する。**

 

これだけで、財務会計・管理会計・現場が同じ数字を見られるようになります。

 

【ステップ①】期中:標準レート × 実績工数を共通数字にする

基幹システムに入力された工数は、現場の“生の実績”です。

これに標準レートを掛けた数字を:

  • プロジェクト別原価

  • 財務会計の製造原価

  • 経営者の意思決定数字

として 全員が共通で使う。

これが期中の One Truth です。

 

【ステップ②】期末:実際レートで洗い替える

期末になれば、実際の労務費・間接費が確定します。

  • 実際労務費

  • 実際工数→ 実際レートが確定

これを使って、基幹システムの「期中レート変更」機能で洗い替えます。

もし機能がなければ、Excel で加工しても構いません。

これで 期末の財務会計とプロジェクト別原価が完全一致 します。


【ステップ③】プロジェクト別引当も同時に反映する

プロジェクトでは、追加原価や未払外注費などの“予定・想定原価”が必ず発生します。

財務会計では引当計上すれば正しい処理ですが、プロジェクト別には落ちないためズレが生まれます。

 

これを防ぐには:

  • プロジェクト別引当台帳(Excel でも可)を公式台帳にする

  • 期末洗い替え時にプロジェクト別に反映する

  • 財務会計の引当と完全一致させる

これで プロジェクト別利益と財務会計利益が同期 します。

 

結論:

**期中は標準レート × 工数

期末は実際レート × 工数 + プロジェクト別引当

これが「ひとつの数字(One Truth)」を作る唯一の方法。**

  • 経理

  • 現場

  • 経営者

全員が同じ数字を見て、同じ方向に進めるようになります。

そしてこれは、

財務会計・管理会計・プロジェクト会計のすべてを理解している人にしか設計できない仕組みです。

 

今回は以上です。

次回のブログをお楽しみに。

 

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