工場デジタル化_Ver03. _ 「品質データはなぜ“嘘”をつくのか? ― 不適切なKPIが現場の行動を歪める」
- shigenoritanaka3
- 3月8日
- 読了時間: 2分
2026/03/08
皆さんこんにちは。
今日は、複数の工場で実際に見てきたケースをご紹介します。 データ可視化は整っているのに、データがどう見てもおかしい という状況です。
1. 多くの工場は不良率を日々モニタリングしている
不良率を毎日可視化し、 「データは正しいはずだ」と信じている工場は少なくありません。
2. しかし、データが意味をなさないことがある
同じ生産ロットなのに、 検査員によって不良率が大きく異なる という現象が起きます。
3. 問題は製品品質ではなく、 “検査員のばらつき”
ある工場では、熟練検査員は 2%、 他の検査員は 8% と報告していました。
これは特定の工場だけでなく、 複数の工場で見られる典型的な現象 です。
なぜこうなるのか?
曖昧な製品を「良品」と判断して不良流出の責任を負いたくないため、 多くの検査員が “悪い方に倒す” 判断をしてしまうのです。
これは製造現場でよく見られる、人間心理に基づく行動です。
4. 不適切なKPI (Key Performance Indicator) が行動を誤らせていた
検査リソースが不足していたため、現場には次のKPIが設定されていました:
「何個検査したか?」
その結果:
スピードが優先され
検査品質が犠牲になり
不良データの信頼性が失われる
KPIの設計ひとつで、現場の行動が簡単に変わってしまう典型例です。
5. 本当のコスト
本来は良品であるにもかかわらず、 不必要に不良判定されてしまうことで発生するスクラップコスト は、 工場の利益を直接圧迫します。
しかし問題はそれだけではありません。
誤った検査データに基づいて分析や対策が進むと、 経営判断そのものが誤った方向に導かれてしまう という、 より深刻な影響を引き起こします。
Key Message
工場データは機械の状態だけを映すものではありません。 人間の行動も映し出します。
人は戦略では動きません。 KPIで動きます。
ご相談はお気軽にどうぞ。 60分無料相談:info@metricjapan.com 皆さまの改善活動を全力でサポートいたします。
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